筋膜リリース

 筋膜リリース、ファスシアリリース、ハイドロリリースなどさまざまな名前があり、手技も名称もまだ統一されていませんが、疼痛を改善する治療法です。じっさいに行っている医師の間でも病態の理解、注射の方法には違いがあります。
 生理食塩水だけでも有効という意見もありますが、少なくとも広島市の保険診療では認められていません。保険診療では査定減額されましたので生理食塩水でのリリースをご希望の患者さんは全額自費負担となります。
 テレビ番組でやっていたからという安直な理由での受診はお断りしています。テレビのことはテレビ局にお問い合わせください。NHKでも民放でもバラエティ番組はお断りです。私たちは視聴率のためでなく治療を真剣に行っているからです。
 徒手的な治療や超音波エコーで筋膜を見ながら行うトリガーポイント注射で症状のリアルな改善を目指してきました。広島大学病院から見学にドクターが来たこともあります。大学病院の医師も痛みの治療のために受診されました。
 起き上がることも困難だったり、腰が全く伸ばせない患者さんの腰痛が即座に改善し ”ウソみたい” ”信じられない” という、ベテランの看護師さんも見ていてビックリという症例もあり確かな手ごたえを感じています。頸部、肩甲骨周囲、肩、股関節周囲、肘、傍脊柱筋、仙腸関節などにも行っています。患者さんの理学所見によってリリース部位を決めていきます。
 当然ながらすべての患者さんに有効なわけではありません。筋膜に原因がない痛みには効果がありません。まだ発展途上の治療ですが、毎日より良い治療を目指して努力しています。

 筋膜リリースに関するお問い合わせの電話をいただくことがありますが電話ではお返事できません。患者さんを診ずに判断はできません。また午後1時~3時までは夜眠れない院長にとってとても貴重な時間ですのでご勘弁ください。
 関節内注射が有効な症例、内服薬が有効な症例、それぞれ違うのです。
 ごく一般論として、痛みが全身性で部位が特定できない症例、最近の外傷、ご高齢の症例、しびれが主体の神経障害性の疼痛、出血性疾患と考えられる症例には効果が得られにくいと考えます。

画像の説明
 筋膜リリースにとても役立つ装置、パワードプラ付き超音波エコー装置です。
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