医薬品と言えども

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 最近、新聞やテレビ、ネットで大々的に痛みに対する薬の広告をしているのを見ます。医薬品だから効果があるようにうたっていますが、その成分は、ピリドキシンやトコフェノール、パントテン酸などで、いわゆるビタミンの類ばかりです。
 日本ではこのような薬物で疼痛に対する効能が認められていますが、率直に言えば全く効果が期待できません。慢性の疼痛は辛い病気ですが、それに対してビタミンが効果があるか?世界中の専門家はまったく認めていません。
 どこの診療ガイドラインにも全く評価されていません。効いたとすればそれこそプラセボ効果です。そんなもので疼痛が良くなると言ったりすれば世界中の物笑いです。じつのところ、何年も前から痛みに対してこのようなビタミン剤を処方することは日本でも認められていません。整形外科、ペインクリニック科でこのような薬を処方することはありえません(専門外の内科/外科ならともかく)。

 明日10日午後からクリニックはお盆休みをいただきます。他院より少し早いお休みですが、いつも一生懸命努力しているスタッフにお休みをあげさせてください。休み明けは16日(木)から診療します。
 画像はバナナサンデー。サンデーの綴りはSunday日曜とは違ってSundae です。ウィキペディアによるとアメリカ生まれのアイスクリームにシロップやチョコ、果物のソースをかけたものだそうです。画像のバナナサンデーは残念なことに妻の気にいってもらえませんでした。