環境測定中

環境測定中
 週末土曜日、朝一番から座るところがないほど混み合った私たちのクリニックでした。昨日、一昨日はそうでもなかったのに好天に患者さんが誘われたのでしょうか。
 日ごろクリニック受診をためらっている患者さんが、今日こそクリニックに行ってみようと思う日は、ほかの患者さんそのように思い立つ日ではないかと思います。あなたがそう思う時はほかのかたもそう思うのです。
 とりわけ土曜日は国公立の病院は全部お休み、とくに午後は診ているクリニックも限られます。今日も院長は昼休みも昼ご飯も抜きで頑張りましたがそれでも診ることのできる患者さんの数には限りがあります。

 クリニックのX線室のまわりに張り付けてある ”環境測定中” の装置、法律に定められているX線の線量を測定する装置です。ちょっと見にはわかりませんがX線室の周りはごっつい鉛の入った壁で囲まれていて放射線をさえぎっています。扉もとても厚くて重たいです。このあたりはクリニックを作るときに厚生労働省の厳しい審査があります。書類だけで厚みが5cm以上はありますね。装置にはなんのかわりもなくても線量を測定して報告しなければなりません。一見ごもっともな検査ですが無意味です。どこの医療機関も年間何万円(大きな病院だと何十万円か何百万円)も無駄な経費を払わされています。患者さんのために使われるべき費用が形式的に消費されていると思います。
 国公立の大きな病院の多くは年間何億円もの赤字を税金で穴埋めして会計上の黒字を装っているそうです。