日本最高峰

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 関節リウマチとはちょっと違う、慢性の関節痛や腰痛を来す疾患である脊椎関節炎。
 日本では欧米と比較してすごく少ないとされてきました。でも近年は生活の欧米化のためか患者さんが増えています。あるいは診断できた患者さんが増えています。以前はほとんど日本にはないと言われたものです。
 整形外科学会やリウマチ学会が一万人規模の学会なのと比べると脊椎関節炎学会は数百人の規模です。そのぶん参加している医師は真にその疾患のことを考えているスペシャリスト、リウマチ科、整形外科、内科、小児科の専門家で構成されるまさに最高峰。
 一昨年(倉敷)、昨年(東京)と参加した院長ですが広島の医師の顔を見たのは倉敷で県病院整形のN部長を見たきりです。この病気を特に勉強している学会メンバーは広島市ではたぶん院長だけ。
 わたしたちのクリニックでは乾癬性関節炎や強直性脊椎炎をしっかり診ています。残念ながらすべての患者さんを治せるわけではありませんが根拠のある明確な診断がつかないままアバウトな診療でいいわけがありません。脊椎関節炎は進行性の疾患です。東は竹原から西は岩国の患者さんを治療しています。しっかりした治療で症状をかなり改善することは可能です。最近よその総合病院から紹介いただいた患者さんも劇的によくなり、普段は痛みをまるで感じないほどです。
 関節炎の専門家には魅力いっぱいのこの特殊な学会と高知(日本酒好きには)なのですが広島から片道4時間はつらい(特に帰り道はすごく退屈です)なので今年は行かない日本脊椎関節炎学学会総会は今週土日開催です。

土曜日休診も患者さんに迷惑ですし。