医療行政

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 先日の中国新聞で、尾道市の公立病院が3億円の赤字(あらかじめ予定されていた予算からの補填を含むのかどうか覚えていません)を出し、管理者だかなんだかが”次はがんばります”と言っておられました。
 赤字の原因は入院患者が減って売り上げが減ったためだそうです。おかしくありませんか?入院する重症患者が減ったのは地域の医療がうまくいっているからです。入院患者が減ったのは褒めるべきことなのに、売り上げが減ったと責められるのです。
 それぞれの病院で独立採算とか耳障りのいい言葉を言われていますが、地域の医療として全体で患者さんの生活の質の向上を目指すべきです。それを病院の売り上げ減として否定的にとらえるのは大きな間違いです。
 救急車を受け入れた数で病院を評価する今の制度がそもそも間違っています。諸外国と同様にすべての人を対象に、救急車利用を有料化すべきと信じる院長です。県立病院のカンファレンスで、アメリカから見学に来たお医者さんが、一番びっくりしたことは日本の医療のすばらしさではなくて、”病院内の売店に患者さんが歩いて買い物に来るのに驚きました、アメリカでは歩ける患者さんが入院していることはありません”と言っていました。歩けるということは通院できるということですので入院の必要はないのです。
 今日も歩ける患者さんにたくさん来ていただいて帰宅が午後10時過ぎた院長でした。私たちのクリニックに来てくれる患者さんのために尽力しています。遠くからでも院長の診察を受けに来て下さる患者さんがいるので頑張れます。ブログの更新も午後12時を越えました。
 画像はエキキタ広島コンベンションホールの横にあるクジラを模したペットボトル入れです。もうちょっとカッコよくなればいいのですが。ワイヤが太いほうがいいでしょうか。