関節リウマチ、炎症性腸疾患罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針

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 関節リウマチや炎症性腸疾患は若い女性の患者さんも多く、その妊娠、出産についてこれまで十分な根拠のある治療指針は、じつのところありませんでした。公表されている薬の添付文書の多くは妊娠、出産は禁忌と書いてあり、諦めていた患者さんも多かったと思われます。
 研究者の皆さんの長年の努力の結果が公表されています。全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、若年性特発性関節炎や炎症性疾患罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針 https://ra-ibd-sle-pregnancy.org/index.html です。

 これまで妊娠を考えると治療に使えなかった薬のなかでも、ほぼ安全に使える薬があり、治療の可能性は大きく広がりました。
 これらの薬が大丈夫らしいことは専門医の一部には知られていましたが、公表されたことは素晴らしい進歩です。
 画像はX線装置です。妊娠を考えた治療を始める前に、関節や肺のX線検査は済ませておくべきです。