嫌いなものは嫌い

きゅうり
 ”嫌いなものは嫌い”はアメリカの評論家、スーザン・ソンタグの著書です。院長が大学生の1980年代には世界的に人気の作家で、日本でも書店に晶文社の犀のマークの白い表紙の単行本などが何冊も並んでいたのをよく覚えています。
 嫌いなものは嫌い、かっこいいですね。内容がどうだったかまるで覚えていないのですが、世の中の価値観に左右されずエビやカニや松茸など世の中で珍重されるものも嫌いで(なんのこっちゃ)へそ曲がりな院長は思わずつられて買ったのです。当時はこういった教養がありがたがられた時代でもありました。
 アメリカリベラル文化人らしく写真写りよい美人でマスコミ受けしたソンタグも世界の激変でいまやどうでもよくなってしまいました(だいぶん前に死去)が、”嫌いなものは嫌い”という一文は今でも院長の頭の中で確固たる存在感を放っています。世の中に流されないライフスタイル。
 蔵書もあらかた処分してもうないので内容の思い出しようもないのですが、ウィキペディアに”嫌いなものは嫌い”という項すらないのにはびっくり、がっかりです。ちなみに院長は無料サイトのウィキペディアに毎年1000円寄付しています(自慢)。

 画像のきゅうりは季節だからというだけです。好きな野菜です。