イザベラ バードを知っていますか

イザベラ バード
 イザベラ・バードは明治初期に日本を訪れた旅行家です。旅行家という言葉さえ死語になっていますが世界が安全でなかったころには未開の地に出かけて本を書くプロがいてさまざまな旅行記を遺しています。イギリス人のバードはアメリカ、ハワイなどの旅行記を書いて当時すでに有名作家だったようです。そして50歳前のバードは明治維新後10年ほど経った日本にやってきました。そして東北から北海道まで当時西洋人の通ったことのない道をたどって歩いて旅行したのです。
 その本は”未踏の日本紀行”として出版され、いまでも”イザベラバートの日本紀行”として講談社学術文庫から出版されています。院長は以前から読みたいと思っていたものの注文するほどの気持ちにはならなかったのですが、最近漫画化されているのを知って改めて読みたいと思ったのでした。クリニックに隣接する段原ショッピングセンター6Fの本屋に行くとちゃんとあるではないですか!さっそく3巻とも購入しました。なにしろコミックスですので読みやすいです。
 主人公が若く美しく描いてあるのはともかく、文明開化で失われていく古い文化を記録するために苦難のなか旅行する主人公の熱意に感動してしまいました。クリニックロビーの本棚に置いてありますので待ち時間のあいだにお読みください。