2017.05.20
カテゴリ：医療
海外ではロキソニンをあまり処方しない？
いい加減なことばかり書いてある男性向け週刊誌に、海外ではロキソニンを日本ほど処方しない、とありました。当たり前です。ロキソニンは日本の製薬会社が開発した薬なんで欧米では使いません。消炎鎮痛剤は単価がとても安い薬ですから。
院長が医師になったころに発売されたロキソニンは、有効成分が体内に吸収されて活性体に変化するプロドラッグとして副作用が少ないのがポイントとされる薬です。処方する患者さんを選ぶのは当然ですし漫然と常用するのはよくありませんがいいかげんな情報で世の中を混乱させるのはそれこそ有害です。私たちのクリニックではロキソニンによる潰瘍、腎障害は少なくともここ2年間一例もありません。
ヌードグラビアが売りの週刊誌に書いてあることに惑わされてはいけません。なにしろ内容のジャンル分けとして ”政治・経済” や ”芸能・スポーツ” となっているのはふつうですが 医療は ”医療・性” となっているのです。セックス記事と同じ扱いなんですから。