徳は孤ならず

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今日は久しぶりに本の紹介です。広島本大賞の候補にもなった”徳は孤ならず 日本サッカー界の育将 今西和男” 木村元彦著。
サッカーに関心の関心があるわけではない院長ですが地元広島出身でマツダサッカー部やサンフレッチェ広島の立役者、今西氏のことは聞いたことくらいはありました。院長の母校である広大附高はその昔全国制覇したほどサッカー部が強かった時代もあり、院長が学んでいたころも元日本代表のOBがグランドに来た記憶があります。
その今西氏を取り上げたこの本は冒頭から広島色が濃厚で広島本大賞候補にもなったのに、段原ショッピングセンターの本屋には長らく置いていませんでした。広告もほとんど見たことがなかったのであまり売れてなさそうであり、それならばとサッカーにあまり関心はないけど郷土愛は人一倍の院長が買ったのです。
読んでびっくりの感動的な一冊でした。サッカーを教えるだけでなく人間として一人前になるようにどこまでも付き合う情熱的な人間像が多くの証言ともとにリアルに描かれています。報われないことも多いなかで実際に今西氏と接した人々の多くに強く慕われ、また弟子の中に次々と次代の指導者が育っていきます。まさに育将。
アマゾンのカスタマーレビューでも絶賛の☆5つ。題名は 論語の一節、徳は孤ならず必ず隣あり、から。徳のある高潔な人は決して孤立したままでいることはなく、理解してくれる人々が集まってくる という意味だそうです。知りませんでした。
院長もクリニックのリーダーなんで考えさせられるところが多々ありました。ぜひご一読を。1800円、集英社刊。