雑誌ニュートンの危機

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科学雑誌ニュートンは創刊のときから知ってます。創刊以来変わらない赤い表紙は印象的です。医学雑誌ではないので院長が読むことはないのですが最近クリニックに出資のお誘いの手紙が2回来たのです。”細胞の分子生物学”の訳本の新しい版を出す、高名な書物で学問的にも意義があり全国の大学や教育機関にたくさん売れる予定なので出資しませんかということでした。
一冊2万円以上の本がいまどきそんなに売れるとは思えないし、できる研究者なら英語の原著を読みますから何年もかけて日本語版を作る意義はどうなのでしょう?(院長も英語の本はまるで読みませんが)翻訳に時間がかかると出来たときにはもう時代遅れです。で出資しなかったのですが今回の倒産劇を見ると出資しなくてよかったという感じです。
しかし一冊にまとまった成書の意義はこのインターネットの世の中でも貴重です。ネットに出るものはほかの人の批判に堪えないいい加減なものがほとんどです。定番の教科書(学生向きという意味でなく間違いのないことが書いてある本)は整形外科では”キャンベル”(全4巻)、内科なら”ハリソン”(全2巻)、リウマチなら”ケリー”(全2巻)、何でも書いてありますが漬物石の代わりになるほど重たくてかさばります。アンダーラインなど入れて読み通していると尊敬されること間違いなしです。人生まだ挑むべきものはたくさんありますね。