痛風

 関節が急に痛くなる病気のひとつが痛風です。
 尿酸が原因となって起こる急性の関節炎が痛風です。男性、足の母趾の付け根の関節(母趾MTP関節といいます)が典型的ですが、足首や膝などほかの関節にも起こることがあります。
 関節内に貯留している尿酸が突然関節炎を起こすのですが、運動や寒冷刺激が原因になることもあります。
 よく誤解されているのですが血液検査で尿酸が高ければ痛風、というわけではありません。痛風を起こした患者さんの半数では血清中の尿酸値は正常なのです。ではどうやって診断するのでしょうか?
 診断を確定するためには、発症した関節の関節液から尿酸結晶が証明されることが必要です。関節を注射器で穿刺して関節液を採取し、そこから尿酸結晶が証明されれば確定です。注射は痛いのですがそのままステロイドと局所麻酔薬を注入するのですぐ痛みは改善します。関節の構造を熟知し、関節注射に習熟している整形外科医ならではの技なのです。
 X線検査では診断できませんが超音波エコーでは関節の炎症をはっきり映し出すことが出来るので診断に役立ちます。
 血液検査で尿酸値が正常値上限(男性で7㎎/ml)以上でも、痛風発作の既往がなければ内服治療の必要はありません。専門医にご相談ください。
 当クリニックでは院内検査でだいたい30分以内に尿酸値を測定できます。
 必要がないのに服薬されているかたもけっこうおられます。
そして飲酒も絶対禁止ではないのですよ。


日本リウマチ学会からメールが来ました。
 平素より活動にご協力いただき誠にありがとうございます。
 日本痛風・核酸代謝学会から、現在改訂作業を進めている「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版」の関連する領域部分についてコメントを求める依頼がございました。
 評議員の先生方におかれましては、下記資料をご覧のうえご意見がございましたらお送りいただくようお願いいたします。ですって。
 欧米のガイドラインでは無症候性高尿酸血症の治療についてはだいたいなにも書いてないそうです。何もしなくていいということ。日本では例によって意味の分からない玉虫色の記述ですが、血中尿酸値が高くても痛風発作がなければ投薬不要ではないでしょうか。発作の確率の少ない女性では特にそう思います。

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